「杜のひろば」は、「百年の杜づくり」推進のために、仙台市の委託により公益財団法人仙台市公園緑地協会が運営するみどりの情報サイトです。

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2018年3月〜4月の園芸相談

桃の節句が過ぎると、ひと雨ごとに暖かさが増してきます。まだ寒の戻りはありますが、4月にはさらに生育が活発になってくるでしょう。園芸作業が生育に遅れないよう、こまめな観察も忘れずに。

今月はこんな質問が届いています。

Question

Q-1

天気が良かったので、クンシランを昼間ベランダに出して日に当てましたが、部分的に葉の色が白っぽくなり枯れたようになりました。まだ寒かったのでしょうか?

Q-2

花の咲いたヒヤシンスを買い求めました。花が終わり、だんだん茶色くなってきました。できれば来年も咲かせたいのですが、管理はどうしますか?

Q-3

贈り物でいただいたコチョウランの花が終わりました。大きな鉢に3本茎が立っていましたが、針金は取りました。これからどのように管理したらよいのでしょうか?

Q-4

家を新築し、芝生の庭を作ろうと考えています。ホームセンターで束になった芝を見かけますが、そのまま敷いてもよいものでしょうか?

Q-5

鉢植えのサザンカの花が少なくなってきたのですが、見てみると土も固くなっているようです。今、植え替えをしたら来年は花がたくさん咲きますか?

Q-6

昨年ネギを植えておいたら、脇のほうから新しい芽が出てきました。その芽は今年、どのように育てたらよいですか?

Q-7

昨年クレマチスの鉢植えを買いました。ルーベンスという薄いピンク色の花を咲かせる種類です。花後、どんどんツルが伸びて、そのまま春を迎えてツルが絡まっています。今、短く切ってもよいのでしょうか?

Q-8

クリスマスローズの株元に種がたくさん落ちたようで、芽がゾクゾクでています。このままにしていても育つのでしょうか?春か秋には移す必要がありますか?

Q-9

タイリントキソウをいただきました。来年も咲かせたいのですが、どのようなことに注意すればよいか教えてください。

Q-10

最近、毎年ハナモモの花が終わって新芽が出てくると、新しい葉が縮れて赤や黄緑色になってしまいます。見苦しいので殺菌剤をまくのですが、治りません。やはり病気でしょうか?

Answer

A-1
クンシランクンシランは、冬の間は室内で育てるため弱光に慣れています。急に直射日光に当てたので葉が日焼けしたものでしょう。長い期間室内で育てた植物は、屋内の窓辺から戸外の日陰へと、何日もかけてゆっくり日光に慣らしていきます。さらに、気温が上がった初夏からは戸外の明るい日陰で管理すると、よくしまった丈夫な株になります。

A-2
ヒヤシンス

ヒヤシンスの枯れた花は摘み取っておき、根を傷めないように培養土に植え替えます。3月頃からは直接花壇などで地植えにしても大丈夫です。葉が伸びて枯れるまで、十分な水と速効性のある化成肥料を与えて肥培に努めれば翌年も花が見られます。

水栽培の球根も同様に管理できますが、花数は前年よりかなり減少します。

A-3
コチョウラン

コチョウランのギフト鉢では、陶器の鉢に数株がポットのまま寄せてあることが多いです。桜が終わる頃になったら1株ずつポットから取り出して植え替えます。植込み材としては水苔かバークチップ(樹皮の皮を粉砕片にしたもの)を使います。水苔の場合は素焼き鉢、バークチップの場合はプラスチック鉢が適しています。元の根鉢より一回り小さい鉢か、植えてあった鉢と同じサイズの鉢に植え替えます。植え替え後は、直射日光を避けた半日陰に置きましょう。

5月中旬頃から屋外で栽培できるようになります。

A-4

仙台近郊で春先に販売されるシバは、おもに高麗芝です。日当たりと水はけのよい場所を好みますので、植え付け場所の土を20〜30cmの深さまでよく耕します。小石や雑草の根は取り除いておきましょう。平らにならした土に軽く散水し、板などを使ってよく踏み固めながら芝を貼ります。その後、芝の継ぎ目が隠れる程度まで、薄く砂を播いてならします。乾燥も防ぎますので、芝生の苗の上からも均等に軽くかけてあげましょう(目土)。

最後に、全体に散水してしばらくは踏まないように管理しましょう。

A-5
サザンカ

サザンカの植え替えは、3月〜4月のこの時期が適期です。鉢植えの場合、長く植え替えないで育てていると根詰まりをおこし、花も少なくなります。固まっている根は軽くほぐし、一回り大きな鉢に植え替えましょう。用土は赤玉土と腐葉土の混合(7:3)などを使い、緩効性の化成肥料を元肥に入れます。

また、この時期に剪定も行えます。葉の付け根にある新しい芽を残すように、バランスよく全体的に弱めに剪定してみてください。

A-6

ネギ

ネギ

苗の植え方

苗の植え方

新しい芽は分結してできた新しい芽(脇芽)なので、苗として利用したほうがよいでしょう。昨年同様、畑に基肥を入れて土に馴染ませたら、植えるところに溝を掘り、苗を並べて定植します。その際、苗は指2〜3本間隔で植え付けます。また、深植えは禁物です。浅植えを心がけてください。もし、苗が倒れるときは、掘り上げた土側に立てかけるようにします(西側を掘り上げた土側にします・上右図参照。)

その後、1ヶ月頃に追肥と土寄せをします。葉の割れ目部分まで土を寄せ、伸びたら追肥と土寄せを繰り返します(白根を作るため)。2〜3回続けると、秋には立派なネギになります。

※ネギは冬野菜で、夏には弱いので葉が枯れてきますが、秋頃から新しい葉が出てきますので大丈夫です。

A-7
クレマチスクレマチスには、古い枝に花を咲かせるタイプや、新しくツルを伸ばして花を咲かせるタイプなどがあります。ルーベンスは前者のタイプで、モンタナ系に分類され大変花つきがよく、節々にたくさんの花を咲かせて良い香りがします。今、短く切ってしまうと花が咲かなくなりますので、間引くような剪定をして残ったツルを支柱にとめて小さく仕立て直すようにしましょう。

A-8
クリスマスローズ実生

クリスマスローズを庭に植えておくと、うつむいた花の下にタネが落ちますので、どうしても群生します。このままの場合、自然淘汰され、強い株が残り弱い株が消えます。

芽が出てから咲くまでに3年以上かかります。できれば、本葉1枚以上あるものは春の早い時期に一本づつに分けて肥料を与えて育てると、2年後には花が見られるかもしれません。

A-9
タイリントキソウ

タイリントキソウはラン科の球根性の植物で、東南アジアなどが原産地です。花後、葉のある期間は十分に肥料を与えて屋外で管理すると、元の球根の脇に新しい球根が1〜3個付きます。5月までは十分に日に当て、6月からの夏は風通しのよい日陰に置きます。陽射しが強すぎると葉がかれてしまい、球根が太らなくなりますので注意します。

葉が枯れる11月中旬〜下旬には室内に取り込み、凍らない程度の温度で保管します。3月頃に新しいミズゴケを使って植え直し、水やりを始めると新芽が伸びだしますので、明るい窓辺などで管理します。

A-10

ハナモモ

ハナモモ

縮葉病に罹患した葉

縮葉病に罹患した葉

モモの縮葉病と思われます。モモやアンズ、ウメ、ナシなどにも発生します。この病気は、病原菌によって合成された植物ホルモンが成長期の葉を異常成長させるもので、葉が開ききったあとは発生しません。病原菌は枝に残り、翌春に雨で飛散して広がります。発生した葉はすぐに取り除き、落ちた葉も掃除しましょう。

前年に発病した場合は、芽吹き前にキャプタン剤(オーソサイド水和剤80)を新芽によくかかるように散布しておきます。

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