2024年11月〜12月の園芸相談
11月に入ると、ぐっと気温が下がり、朝は一面の霜に驚くことも。高い山からは冠雪の便りが届きます。仙台の街がイルミネーションで輝く12月には、平野部でも雪がちらつく温度となります。
今月はこんな質問が届いています。
Question
Q-1
花壇で育てたダリアが枯れてきました。球根はどのように保存すればいいですか。
Q-2
サルスベリに毎年うどんこ病が出て、困っています。夏に何回も薬を散布しても効果がありません。よい方法はないでしょうか。
Q-3
生け花に使えるように、ツバキの白侘助を庭に移植しました。花は咲くのですが、すぐに茶色くなって見苦しくなってしまいます。
Answer
A-1
ダリアは非耐寒性の球根植物です。霜が降り、茎葉が枯れたら、凍結しないうちに球根を堀上げて貯蔵します。堀上げ時、イモと茎の付け根部分(クラウン)を折ると発芽しなくなりますので注意して扱います。堀上げて一度乾かした球根は、段ボール箱や空いたプランターなどにバーミキュライトで埋めておきます。箱は密閉しない程度に閉じておき、凍らない程度の涼しい場所で保管しておきます。
A-2
サルスベリは、うどんこ病にかかりやすい樹種ですが、蔓延させないためには発生初期の薬剤散布が効果的です。また、同じ薬を連用すると耐性菌ができて効果がなくなりますので、複数の薬剤を使用するとよいでしょう。毎年発病する場合は、病気の出た落ち葉や冬に剪定した枝をきれいに掃除し、庭に残さないことで発生源を減らします 。
A-3
ツバキの花弁は薄く、水分が多いので、霜で凍結しやすく、一度凍結して傷んだ部分は茶色く変色してしまいます。また、ふくらみかかった蕾が強い冷え込みにさらされると、外側に面していた花弁のふちが傷んで、開花時にはすでに変色している場合もあります。開花時の凍結や乾燥が防げるよう、寒さの厳しい期間から早春は寒冷紗を巻き付けるなどの防寒対策を取ると、花の傷みは軽減されます。
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