5日:啓蟄・けいちつ
冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくるころ。吹く風はまだ冷たいですが、日差しで土が温まり、地中の生き物や根も活動を始めます。
20日:春分・しゅんぶん
太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる日です。この日を境に昼の時間が長くなります。
厳しい寒さが続きますが、昼の時間が長くなり、地中では根の活動が始まっています。鉢植えの樹木や、移植後間もない株などは、冬でも水やりが必要です。暖かい日の午前中に、染み込ませるように水を与えます。
オリーブ、ユーカリ、アカシアなど、やや耐寒性に劣る樹種は、春先の遅霜や重い湿った雪で枝や花芽が傷む場合があります。天気予報に注意し、必要なら一時的に枝を縛ったり、不織布をかけたりなどの手当をすると安心です。
室内の日差しが春めき、室内のゴム類やベンジャミン、ガジュマルなど耐寒性の強い観葉植物は新芽が伸び始めます。生育を始めた株は吸水量が増えるので、株の状態に合わせて水を与えるようにしましょう。
冬越しで根腐れなどを起こしている株は、この時期、急に葉の黄変や落葉などが目立ちはじめます。弱った株に慌てて肥料などを与えると枯れてしまう場合もありますので、乾かし気味の管理をしながら空中湿度を保つようにします。
日差しが強くなってくると、地温の上昇とともに草花も生育を始めます。根が活発に水を吸うので、屋外の鉢植えも思った以上に土が乾きます。特に春咲きの草花は水切れで花芽を傷めることのないよう、水やりを開始しましょう。
日差しがよくなると、冬越し中の鉢植えを外に出す方がいますが、仙台の3月は12月と同じぐらいの平均気温です。特に夜間はかなり冷え込みます。せっかくここまで冬越しした鉢を、枯らしてしまうことのないよう、戸外に出すのはもう少し我慢しましょう。
気温が徐々に上がり始め、多くのランが開花期を迎えます。日当たりのよい窓辺や、簡易温室などでは、日中かなり気温が高くなる一方、夜間は冷え込みます。昼夜の温度差が大きくなりすぎると新芽やつぼみにダメージを受けやすいので、晴れた日の昼間は換気を行い、夜間は鉢をカーテンの内側で管理し、冷気を遮るなどの注意が必要です。
この時期は、株ごとの水の要求量がかなり異なります。一鉢ずつ、観察しながら水を与えるようにしましょう。特に花芽やつぼみのある株は、乾かしすぎに注意します。
3月になると種まきや植え付け準備が忙しくなります。3月はホウレンソウ、シュンギクの種まきやジャガイモの植え付けができます。下旬過ぎからはコマツナなども直播できます。葉物野菜は、防虫と保温を兼ねた「不織布シート」の利用がお勧めです。